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「求人票には正社員と書かれていたのに契約社員だった」「残業はほとんどなしと書かれていたのに毎日残業がある」。
新卒入社や転職をきっかけに新しい治療院で働き始めた方のなかには、求人票の記載と実際の条件が食い違っていた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、求人票と違う労働条件は問題ないのか、そして労働条件が違っていた場合の対処法をご紹介します。
求人票と実際の労働条件とのギャップに悩んでいる方は、ぜひこちらの記事を参考に不安を解消してみてください。
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目次
● 求人票と違う労働条件は問題ないのか?
● 労働条件でトラブルにならないための予防策
● 労働条件が違っていた場合の対処法
● まとめ
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求人票と違う労働条件は問題ないのか?
残業時間の有無や休日の日数などが求人票で見た条件と違うことは、実はよくありがちなケースです。
これは、求人票で提示されるのが「見込み」条件であって、全員に当てはまる条件ではないために起こります。
「求人票と条件に相違があっても問題ない」という考え方があるのです。
たとえば、面接など選考中に応募者のスキルを考慮に入れ、条件を変えて採用することは問題ないとされています。
ただし、その場合は変更した労働条件を応募者に明示しなくてはなりません。
労働条件でトラブルにならないための予防策
求人票の条件はあくまで「見込み」であるため、応募者に明示した上で条件を変更することに問題ありません。
しかし、変更後に明示された労働条件と実際の労働条件が違った場合は、違法の可能性があります。
変更後に明示された労働条件と違うと気づいたら、詳しい方に相談しましょう。
治療院側は、雇用する労働者に対し、口約束ではなく、書面にて労働条件を明示することが義務付けられています。
後々、労働条件でのトラブルが起きるのを避けるために、「雇用契約書」や「労働条件通知書」を必ずもらうようにしましょう。
労働条件が違っていた場合の対処法
採用された後、明示されていた労働条件と実際の労働条件が違っていた場合はまず、治療院に申し出ましょう。
労働者には、明示された労働条件を厳守するよう治療院側に要求する権利が認められています。
それでも改善されない場合は、退職を考えた方がよいでしょう。
その際、仮に雇用契約書などで「退職時は◯日前に申し出る」と決められていても、実際の労働条件が違った場合には、即座に契約を解除できます。
また、面接時や内定時に労働条件の相違に気づいた場合も同様に、治療院側に申し出るようにしましょう。
聞きづらい場合や言っても改善されない場合で、ハローワークや人材紹介会社などで応募された方は、その紹介元に相談するのも手です。
いずれにせよ、労働条件に納得いかなければ、辞退することを検討しましょう。
納得いかないまま採用されても、後々トラブルにつながる可能性があります。
まとめ
今回は、求人票と違う労働条件は問題ないのか、そして労働条件が違っていた場合の対処法をご紹介しました。
求人票はあくまで「見込み」条件のため、実際の条件と違っていても問題ないとされています。
労働条件のトラブルを予防するために、必ず「雇用契約書」や「労働条件通知書」の書面で労働条件を確認するようにしましょう。
そのうえで、実際の労働条件が違っていた場合は、即座に治療院に是正するよう申し出ましょう。
それでも改善されなければ、退社もしくは応募や内定の辞退を検討することも必要です。
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※本記事は以前メールマガジンにて配信したものを編集し、掲載しております。